■世界的取り組み、論文のweb公開システム
マサチューセッツ工科大学は、教授が発表する学術論文をはじめ、授業などをWebで無償公開する取り組みを行っています。このうち、論文公開のシステムはMITの図書館と、創始者が同校出身であるヒューレッド・パッカード社が共同で開発した「DSpace」というオープンソースソフトを活用して行われるもので、MITの教員と研究者のデジタル研究資料が保存されており、全世界から検索、共有することができます。古いものでは1800年代の手書きの論文から保存されていて、非常に重みのあるデータベースになっています。例えば、ノーベル賞を受賞した人物が、MITの学生時代にどんな論文を書いていたか、ということを、全世界から検索することができるわけです。ちなみにアナン元国連事務総長の在籍中の論文も見ることができます。執筆者は論文ごとにオプトアウト方式で利用拒否をすることもできるシステムで、マサチューセッツ工科大学では、このように自校で研究、開発した技術を、自校内のキャンパス及び他校との交流などにおけるシステムで実践する仕組みをとっているところが非常にユニークです。その他にも、MITのキャンパス内では、学習した科学技術を駆使して行う「ハッカー」という伝統的な遊びがあり、いわゆる「ミステリーサークル」的ないたずらを、校内のいろんな場面に仕掛けておいて、学生や関係者を楽しませてくれるのだそうです。知的かつ個性的なキャンパスライフ。このあたりが、「実践型大学」の鏡と言われるゆえんなのかもしれません。